【北海道遠征2日目 前田農産食品編】

お客さんの声を聞く。そしてつくる。

今回の出会いは北海道本別町。豆の街と呼ばれる地域で国産小麦やポップコーン生産に取り組む前田農産食品さんです。

小麦は品種を5種類に分けて生産。パン屋さんを小麦畑に誘う小麦キャンプを実施。全てはパンを食べる方のために、そしてその声を吸い上げて自分の生産に活かすために行なっています。
北海道の小麦生産はその規模や加工段階の都合もあり、ロットの多い作りやすい小麦生産が主となっています。だからはっきり言って前田さんのやっている事は本人お墨付きの非効率です。
それでもやるのにはお客さんの声が聞きたい。自分の作っているものの評価を知りたい。そんなシンプルな気持ちだけです。そのシンプルな気持ちが強靭でした。

キタノカオリは収穫前の雨に弱く、生産が難しい品種で、農家さんは好んで生産しない品種のようです。でもパン屋さんにとったら喉から手が出るほど欲しい小麦。国産のキタノカオリはパン屋さんにとっては最高の食材です。前田さんはキタノカオリの生産を行なっています。それは全てパン屋さんのため、もっと言えばその先のお客さんのため。これをやめたら軽く40人くらいのパン職人は困っちまう。と話してくれました。

小麦キャンプに来てくれる職人は口を揃えていい小麦と言ってくれるそうです。その人達の声には応えなくてはいけない。一緒にいいものを作りたい。そんな気持ちが小麦生産にエナジーを注ぎ込んでいるように見えました。

食べ手と繋がった農業をすることは、僕のこれからの理想の一つでもあります。だから今回の刺激はより奥深くに突き刺さるものになりました。必ず活かすと宣言し、東京への帰路につく11/9です。

(アグリダイブプログラムの中でこちらの会社の社長、前田茂雄さんの話を聞く機会がありました。個人的にも畑に伺ったのでその感想も含まれています。)

FaVo5代目代表
外山雄士
FaVo代表、農場周りマン。IT時代の三河屋。
全国各地の農場を周り自分の次の形を探しながら、良いものを共有している。
代表はもーすぐ引退😂